【初級編】外資系ホテルと日系ホテルの労働条件の違いって?教えて!

最近は、東京を中心として外資系ホテルが増えています。日系ホテルよりも高級感が感じられ、憧れる人も多いでしょう。しかし、就職するとなるとその実態をよく理解する必要があります。国内系ホテルと同じように考えていると、ギャップの大きさにとまどうことになりかねません。そこで、両者の労働条件の違いについてまとめてみました。

外資系ホテルの労働条件

外資系ホテルは日系ホテルに比べると一般職はそれほど変わりませんが、管理職になりますと給料は高めです。特に、出世コースに乗ると、役職が上がるたびに給料も一気に増えていきます。しかし、その反面、徹底した業績至上主義なので結果を残せないと振り落とされてしまう傾向があります。競争の厳しさから10年後も働き続けている人間はごく少数です。しかも中には、ホテル内での公用語が英語のホテルもあるので、その場合も高いハードルだと言えるでしょう。しかし、逆に言えば、英語が堪能であれば出世のチャンスは大きく広がります。 外国人が上司である場合、英語でコミュニケーションが取れる人物を引き上げた方が自分の仕事がしやすくなるからです。ただ、外資系と呼ばれているホテルのすべてが海外流で経営されているわけではありません。看板は外資系ホテルでも、フランチャイズ契約により、経営をしているのは日本の企業というケースは珍しくありません。そうなると労働条件は、日系ホテルとさほど変わらないという場合もあるので、あらかじめ内情を調べておくことが賢明でしょう。

日系ホテルの労働条件

一方、日系ホテルは、外資系と比べると年功序列の傾向が強く残っています。競争に急かされずに長期キャリアを築ける安心感がある反面、ポストが空きにくく、実力があってもなかなか上の役職には就けません。ホテル業界は役職が上がらないと給料アップが難しいので、現状に甘んじているとずっと安い給料のままです。不断の努力と実績が昇進の大きなカギになりますが、人事は人間が行うものですから、そこに多少情実も絡んでくることはホテル業界に限らないことです。 大体30代半ばで、その職場での昇進が見えてくることでしょう。昇進が見込めない場合、同じ日系のシティホテルか外資系シティホテルでのポジションを求めることになります。同業他社に転職をすることはご法度な業界も多いと思いますが、ホテルは経験者として優遇される文化があります。

自分のキャリアプランをしっかり持とう!

外資系ホテルは、チャンスは大きいのですが、熾烈な競争に晒される厳しい世界でもあります。逆に、日系ホテルの場合、競争のプレッシャーは外資ほどではありませんが、全体的に管理職の給料は低めです。日系ホテルでチャンスを掴もうと思えば、自ら外に飛び出していく必要があります。これらの内情を知らずに、憧れだけでホテル業界に飛び込んでいけば、こんなはずではなかったと後悔することになりかねません。まずは、しっかりとしたキャリアプランを描き、自分にふさわしいコースを選ぶことが重要です。

この記事を書いたのは

奥泉 剛

大手ホテルチェーンの都内シティホテルにて、法人宴会セールスに従事。その後、派遣業界に身を投じ事務系や料飲系派遣の営業として勤務。現在は(株)INGにて転職相談責任者としてコーディネート業務


 

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