【初級編】○○な人は続かない!ホテル業界の実態とは?教えて!

接客業に興味あるという人にとって、ホテルは有力な就職先のひとつとなるでしょう。しかし、ホテルのスタッフの仕事が、具体的にどのようなものかご存知ですか?どんな職業でもそうですが、印象だけで就職先を選ぶと必ず後悔をします。そこで、ホテル業界の実態を紹介しつつ、この世界で仕事を続けていくには何が必要かを説明します。

憧れだけで入った人は続かない

ホテルと言えば、華やかで、そこで働くスタッフもスマートでかっこいい感じがします。特に、大手のシティホテルなどはそんなイメージです。しかし、そういった憧れだけでホテル業界に入ってきた人は、現実とのギャップに戸惑うことになるでしょう。 接客というのは、真剣にすればするほど神経を使うものです。中でも、ホテルの接客は、その頂点と言うべき存在です。仕事中は常に周囲に目を配らねばなりませんし、何百人、何千人いる宿泊客の要望にも、それぞれ的確に応えていく必要があります。なにか不手際があって、不快な思いをさせれば、そのお客様は2度と訪れないかもしれません。そうした責任は、全部自分に押しかかってきます。かっこよさそうというイメージだけでは、とても続けていけるものではありません。 大事なのは、おもてなしの心があるか否かです。お客様の喜ぶ顔を見るために、無心で奉仕をする気概があるのか?まずは、それを自分に問いかける必要があります。またお客様の立場に立って考えることができるかどうか?という気づかいも大切です。

キャリアプランを持っていなければ続かない

ホテル業界に入ったならば、しっかりとしたキャリアプランを考えなければなりません。まずはホテルの業態などによってキャリアプランが変わってくる事実を知らなければなりません。日系のシティホテルは、保守的で年功序列的な風土が残っているため、なかなか主要ポストが空かない傾向にあります。仕事ができるだけではなく、人間としても魅力が無いと昇進は難しいでしょう。ただ昇進にはあまり興味なく安心して定年まで勤めたいという人にとって、大手日系シティホテルはお勧めです。外資系ホテルへ最初に就職した方は、在職中のホテルでしばらくスキルを磨き、他の外資系ホテルで空きポストができたら移るということはよくある話です。先に転職をしていった元上司に呼ばれるというパターンです。そのようにキャリアアップを図っていくのが一般的手法と言えるでしょう。一番管理職になりやすいということではビジネスホテルチェーンかもしれません。店舗展開が早い会社では20代で支配人になることも夢ではありません。当然、給与も役職に見合ったものになりますので、20代で500万円ということも有りえます。ただ支配人の上のポストとなるとエリアマネージャーなどポストが限られているという点で、早くに支配人になってしまうと、その後の目標を見失ってしまうこともあるようです。以上のように将来どのようになりたいかによってホテルの業態を選ぶ必要があります。またホテルの役職には、アシストマネージャー、マネージャー、ディレクター、副総支配人、総支配人などがありますが、自分が何を目指すのかを考え、それに沿って行動しなくては、やりがいを見失って長続きはしないでしょう。

労働条件を理解しないまま入った人は続かない

ホテルには、24時間スタッフが常駐しているので、必然的に、シフトはローテーションで回すことになります。フロントなどの場合、18時間連続勤務(休憩や仮眠時間はあり)で翌日は休みとか、22:00~翌朝7:00を連続して3日勤務といったふうにかなり変則的な勤務もあります。レストランサービスなどは、朝食対応するために前日14:00頃に出社し2300まで勤務をして、6時間の仮眠を取って翌朝500から勤務開始するというパターンもあります。リゾートホテルや旅館などでは、60010:00頃まで朝食対応し、中抜けをして(この時間に寮などに戻る)17:002100まで勤務するということは一般的です。またオフシーンに休みを集中してとり(年間変形労働時間制)、シーズン中は休日が大幅に削られるなどということもあります。別に、休みが極端に少ないわけではありませんが、生活がかなり不規則になるのは覚悟しなければなりません。規則正しく週2回きっちり休みたいという人は、この業界には向いていないでしょう。その代わり、接客が心から好きだという人にとっては、苦労に見合うだけのやりがいがある仕事です。 そういう点も含めて、自分はどういう生き方をしたいのか、ホテルの仕事がそれにふさわしいものであるのかをしっかり見極めることが大切です。

この記事を書いたのは

奥泉 剛

大手ホテルチェーンの都内シティホテルにて、法人宴会セールスに従事。その後、派遣業界に身を投じ事務系や料飲系派遣の営業として勤務。現在は(株)INGにて転職相談責任者としてコーディネート業務


 

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