ホテルの人事が採用したい人物とは?教えて!

ホテルに就職したい!ホテル業界で転職をしたいと考えている方は、どのような方が採用の対象になっているのかご存知でしょうか?今回はホテルの人事の方に現在の採用状況について取材をしましたのでご案内いたします。

☆新卒で採用したい人物とは?

まず明るく元気であることは接客業の基本ですので、今も昔も変わらない採用の前提になります。また少し控えめな方でも、話しを聞くうちに細やかな気配りが出来そうだと感じられれば勿論採用対象になります。何よりも一番面接官の心を動かすのは「ホテルで仕事がしたい!」という意欲を強く感じる方とのことでした。「将来はこうなりたい!」という目標があると尚良いでしょう。ただ特定した職種のみを希望に掲げてしまうと、多くのホテルは入社後の配属は採用時点では不確定なので、多少扱いに困ることもあるようです。逆に外資系ホテルは具体的な目標を持っている人の方が好感を持たれる傾向です。

主に大学生や大学院生が対象になりますが、幹部候補生を一定枠採用しているところもあります。入社から数年間のキャリア形成プログラムが決まっており、その過程を経ると若くしてマネージャーになるというものです。また将来の総支配人を養成するプログラムを有しているホテルもあるようです。当然、幹部候補生の採用はただの意欲だけではなく、企画力や伝達力や協調性など様々な能力を審査されることになります。

ここ数年ホテル業界は活況が続いているため、新卒採用枠が大幅に増えていますが、内定式の時点で目標採用人数を確保できていないホテルが多くあるようです。ホテル業界に興味がある学生にはチャンスが広がっています。是非チャレンジしてみては如何でしょうか?

☆中途で採用したい人物とは?

ホテル業界では10数年ほど前からコンピテンシー採用という手法が取り入れられています。コンピテンシーとは本来、能力や特性などを意味しますが、人事考課や採用の場面では「優れた業績を上げている人の行動特性」を指します。ホテル業界では特に「良好な対人関係の構築力」「協調性・柔軟性」「伝達・説明力」などの能力の高い人が優れた業績を上げているとされています。行動特性は再現性があるため、採用担当者は求職者が今までの仕事上のさまざまな場面で、どのように物事をとらえ、どのような行動をしてきたのかという経験を面接などで見極めるということになります。

またマネージャーレベルの転職時には、管理職であれば当然知っておかなければならない専門的知識やスキル、部下のマネジメント手法なども審査されることになります。
転職希望者は経験年数やタイトルが評価されるのではなく、今までの働き方が評価の中心になっていることを意識して転職活動に臨む必要があるでしょう。

ホテルに入社することを目的とせず、ホテルで必要なコンピテンシーを身に付けて一流のホテリエを目指したいものですね。

この記事を書いたのは

奥泉 剛

大手ホテルチェーンの都内シティホテルにて、法人宴会セールスに従事。その後、派遣業界に身を投じ事務系や料飲系派遣の営業として勤務。現在は(株)INGにて転職相談責任者としてコーディネート業務


 

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