【初級編】ホテルのフロント業務、こんな時間はホテルスタッフの特権!教えて!
ホテルスタッフといえば、かなり大変な仕事だという印象があります。確かに、それは間違いではありませんが、その大変さに見合うだけのやりがいもあり、また、ホテルスタッフだからこそ味わえる特権も存在するのです。それがどのようなものか、代表的なものをご紹介します。
ホテル業務は忙しそうなイメージだけど…?
ホテル業界全体でみれば、ホテルのフロント業務が忙しいというのは間違いではありません。しかし、ホテルの種類によって、その傾向にはかなりの違いがあるので注意が必要です。まず、一般的には、シティホテルよりもビジネスホテルの方がハードです。質の高いサービスでお客様に満足してもらうことが目的のシティホテルに比べ、ビジネスホテルは、サービスの質よりも対応がスピーディーで便利さが求められます。またローコストオペレーションということで従業員の数は最低限に抑えられ、ひとりのスタッフがあらゆることをこなさねばなりません。逆に言えば、色々な仕事を覚えることができるので、経験値を手っ取り早く上げたい人には向いています。 一方、リゾートホテルの場合、シーズン中は常に時間に追われ、目が回るほどの忙しさですが、オフシーズンにはお客様の数が一気に減り、休日も多めに取ることができます。長期休暇の取りにくいホテル業界ですが、リゾートホテルならば、オフシーズンにまとめて休みをとって海外旅行に行くことも可能です。 しかし、ホテル業務の忙しさとやりがいは、表裏一体のところがあります。体力的には大変ですが、精一杯のおもてなしをして、大勢のお客様から感謝の声をいただいた時の喜びは格別です。
研修の充実、社食の安さ!
研修は一般的に、ビジネスホテルよりシティホテルやリゾートホテルの方が充実しています。ホテルカテゴリーの性質上、より質の高いサービスが求められるからです。正しい姿勢から始まり、言葉づかい、身だしなみ、好印象を与える表情の作り方、苦情対応の方法、英会話など、接客に関するあらゆることが学べます。これをしっかり身につければ、大抵のサービス業はこなすことができますし、日常生活における人付き合いにも良い効果をもたらすでしょう。 また多くのシティホテルでは従業員食堂が用意されていますが、毎日、日替わり定食A・Bですとか定番の麺類・カレーなどが1食200~300円程でお昼と夜に食べられます。また季節のイベント時(正月・ひな祭り・端午の節句、クリスマスなど)では祝膳なども提供されます。 低価格ですが、「意外と美味しい」というホテルが多いようです。
「社割」はホテルで働く人の特権!
ホテルは、お客様にとって楽しさを満喫することのできる空間です。そして、ホテルの従業員になれば、その楽しさを低価格で味わうことができます。 例えば、ホテルの従業員は、自社のレストランの料理を通常より安く食べることができることが多くあります。中には、プールやサウナを無料で利用できるホテルもあります。そして、大抵の職場で設けているのが社員割引です。 全国チェーン系のホテルなら各地の系列ホテルを安く利用することができたり、リゾート施設を所有している会社では、スキーのリフト券やゴルフ場の利用料が大きく割り引かれるケースも多いです。旅行好きの人にはありがたい制度です。しかも、従業員の身内にも値引きが効くところもあり、家族旅行などでも利用できます。 以上のようなことから、接客の好きな人、ホテルという空間が好きな人にとって、ホテルスタッフはチャレンジする価値のある職業だと言えるでしょう。